Bravoski vol.1 の誌面に載せきれなかったエピソード

モーグル編1

モーグル最強三姉妹はファッションリーダー

ソチ五輪で金&銀メダル、そして'16季W杯総合1位&2位、第3戦W杯表彰台独占……。
カナダモーグルチームのデュフォー-ラポイント三姉妹によってなされた偉業だ。長女マキシム、次女クロエ、三女ジャスティン。三女が五輪金、次女が五輪銀&W杯総合優勝。3人合わせてW杯表彰台62回、W杯優勝は14回を数える。現在、世界の女子モーグルは彼女たちを中心に回っている。

モーグル選手に見えなかった独特の雰囲気

ブラボースキー取材班が彼女らに初めて出会ったのは'08季W杯最終戦イタリア・ヴァルマレンコ大会だった。上村愛子に総合優勝のクリスタルトロフィーが授けられた大会だ。取材班はカナダチームとたまたま同宿だった。そのホテルにはモーグルチームとはまったく別行動の2人の少女がいた。コーチらしき中年男性も一緒だった。
同大会はアルペン競技など多くのスキー競技も同じエリアで行われるグランドファイナルだったため、スキークロスやハーフパイプも同時開催だった。ゆえに2人はモーグル以外の選手かと想像した。ただ、キュートなルックスだったので、印象は強かった。
大会のモーグルバーンには、印象の強いその2人がいた。マキシム19歳とクロエ16歳だ。そしてその表彰台にはクロエが立っている。ルーキー・オブ・ザ・イヤーのトロフィがクロエの手に輝いていた。

いよいよ三姉妹が揃い踏み。W杯に旋風を巻き起こす

その後、姉妹は順調に成長。特にクロエは'10季自国バンクーバー五輪代表を勝ち取り5位入賞。そしてその翌シーズン三女ジャスティン16歳がW杯参戦する。当時のカナダ女子チームのコーチは語っていた。

「ジャスティンは姉たちより強い」

こうして三姉妹での活躍が始まった。'12季からはジェニファー・ハイル、アレックス・ビロドウら偉大なる先輩選手からの伝統を継承するかのように、日本のブランド「ハート」の板を履くようになり、パワーアップを遂げた。そして、'13季からは毎年ビッグタイトルを獲得している。

キャラは見事に三者三様だが、もちろん共通点もある

3人が醸し出す雰囲気は、それぞれ異なる。マキシムは長女らしく、しっかり落ち着いた印象。クロエはややシャイな雰囲気だが、芯が強そうな女性だ。ジャスティンは時に弾けるキャラでアクションも派手。レース会場に自撮り棒を持ち込み、写真を撮るのも大好きだ。
共通しているのはお洒落なことだ。遠征には荷物にお気に入りの服を持ち込むのは定番。大会のフェアウェルパーティなどには目を見張るスタイルで登場する。将来的には、自分の服飾ブランドを持つことを夢としているらしい。
モーグルの実力はもちろんのこと、ファッションリーダー的存在なのもデュフォー-ラポイント姉妹なのである。彼女たちのインスタグラム等を見ると、その雰囲気は強く伝わってくる。
そんな彼女達がチョイスしたスキーはハートF-17。ファッションや持ち物に徹底的にこだわる3人が「パーフェクト!」と絶賛して使用しているギアである。芯材に竹を用いることで、トーションアップに成功し、コブの中で抜群の操作性を誇る。
モーグルスキーとしての完成度は、三姉妹に限らず多くの選手達のビッグゲームでの実績が物語っている。

詳細は⇒http://www.japana.co.jp/ski15/index.html

モーグル編2

どん底から這い上がった伊藤みきが断行した意識改革

メダル候補として迎えたソチ五輪のトレーニング中に転倒。4年に1度の大舞台を棄権するという悲運に見舞われた伊藤みき。上村愛子からモーグルのジャパンチーム女子のエースの座を継承した彼女にとって、それは選手生活における最大の挫折だった。
前年12月に前十字靱帯損傷の大けがを負っており、爆弾を抱えたままで迎えた五輪だったが、そこを再び痛めてしまったのである。このケガは深刻なもので、翌シーズンも雪上に立つことはできたもののW杯復帰は果たせなかった。事実上、2シーズンの戦線離脱は初めてのことだった。
そして、'16シーズンW杯開幕戦、みきは満を持してバーンに戻ってきた。このブランク期間に、大きな意識改革を果たした。最悪の状態から再び立ち上がるために、それまで大事にしていたものを捨てることにしたのだ。

これまでとは180度違う考え方でトレーニングに挑む

では一体、何を捨てたのだろうか? それは、「大きな目標をまず立て、そこから逆算して行動する」ことだ。例えば、「オリンピックまであと2年ある。メダルを獲るためのまず1年前までに◎◎をやって、半年前までに□□をやればいい」といった具合に、ソチまでの彼女は逆算式の思考でトレーニングに取り組んできた。
どん底を経験した彼女は考え方を180度変えた。大きな目標ありきではなく、目の前の小さな目標をコツコツとクリアしていくやり方にチェンジしたのだ。いわば加算式である。
'16季、伊藤みきはシーズン前に3つの小目標を立てていた。1つめは「まず復帰すること」、2つめは「W杯で決勝に進出すること」、そして3つめは「全日本選手権で優勝すること」だ。

階段を一段一段コツコツと。五輪はその先にある

1つめの目標は開幕戦W杯ルカ大会に出場することでまずクリアした。ところが、以後も戦績面は伸び悩み、以前のポジションに戻ることがなかなかできなかった。
2月13日、滑りなれたリステル・スキーファンタジアのダフィーコースで行われた全日本選手権のモーグルで優勝し、2つめも達成。
そして、2月末のW杯秋田たざわ湖大会でようやく予選を突破。3つめの目標も果たすことができた。
みきの心に焦りはない。あるのは、生まれ変わった自身が階段を一段一段上がるように着実に前進しているという実感だ。したがって、今の彼女は「世界選手権で表彰台を」「平昌でメダルを!」といったことは口にしない。それらは、日々の努力の積み重ねの先にあるものということなのだ。

豊富なキャリアを共に歩んできたスキーウエア

精神面では大きく変わった伊藤みきだが、以前と変わっていない点もある。それは、ファブリスのウエアを着用しているという点だ。「軽くて暖かくて動きやすい」と、スキーウエアとして最も重要なポイントをしっかり抑えているところが、何よりもお気に入りだという。
’16季に着用したのは「FA-6S35106J」と「FA-6S36106S」の上下。ほかにも村田愛里咲、伊藤さつき、渡辺大晴、杉本幸祐、住吉輝紗良ナショナルチーム選手が着用している。カラーバリエーションが豊富なので、同じ品番でもカラーによってテイストがかなり違う点が特徴だ。

詳細は⇒http://www.japana.co.jp/ski15/index.html

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